ドルトン東京学園2025
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15ドルトン東京学園における生活の基盤になるハウスを築いていく上で大切にしているのは、多様な考え方を尊重し、それぞれがハウスを創り上げる一員としての姿勢を持つことです。正解がないハウスの在り方について日々意見を交わし、常に改善を続けることで、それぞれのハウス「らしさ」が形になってきたのだと思います。私自身、1期生として、ハウスを通じて様々なことを学びました。これまでの価値観が次々と変わり、自分らしさと出会うことができた気がします。そして「心地よい場づくり」という探究テーマと出会えたことは、学園生活での最も大きな財産です!ハウスリーダーとしての大きな課題は、異学年間の壁を乗り越え、気軽に交流しやすい「憩いの場」を作ることでした。当初は、「とりあえずみんなで話せばいい感じになる!」と考えていたのですが、実際には異学年という壁は思ったよりも高く、かたい雰囲気になることも多々ありました。そこで、少人数や一対一で話す時間をつくり、各々が気楽に発言できるような場づくりを心掛けることで、ハウス全体に所属意識と話しやすい雰囲気を育みました。ハウスの最大の魅力は、厳しい上下関係ではなく、本当の家族のような雰囲気で楽しく関われるところだと思います。 安心して繋がれる場所を、これからも守り続けていきたいです。中1生高2生中2生高1生中3生高3生Student’s Voice6年 K.M.さんHouse O4 リーダー異なる学年間の壁を取り払いながら、一人ひとりの個性が輝くコミュニティを形成していますStudent’s Voice5年 S.H.さんHouse D4 リーダー所属意識を高めることで仲が深まるハウスは家族のような雰囲気で楽しく関われる場所ですハウスは、異学年の生徒で構成されるコミュニティです。日常的に集まって交流したり、協力して行事の企画や準備・運営に取り組んだりします。授業のクラスとは違った立場や役割で様々な活動に参加することによって、多様性の理解や協働が促進され、社会性が育まれていきます。上級生は下級生の学習や生活をサポートすることで、良き先輩としての自己有用感を獲得します。下級生は、ロールモデル(=理想の上級生像)を発見し、今後の自分の姿に見通しを持つことができます。様々な個性が集い、互いの違いを認め、受け入れ、協働する中で、生徒たちは大きく成長していきます。HOUSE学年を超えてつながる「小さな社会」多様性を受け入れ、支え合うハウス

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